差別化された豆大福

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f:id:careersg:20190314145803j:plain(食べてほしいと店頭に並ぶ豆大福たち)

子どもの頃、洋菓子など滅多に食べませんでした。昭和30年代の福島の田舎の子どもが洋菓子を食べるのはクリスマスのケーキと決まっていました。普段は、羊羹や大福が豪華なご馳走でした。それで、今でも、糖尿を案じる妻の目を盗んで密かに大福の名店を探索するのです。

今回は、泉岳寺近くの「松島屋」さん。午前10時にはすでに20名ほどが列をなしています。果たしてどのように美味なのでしょう。

愛想の良いお姉さん売り子から早速、購入。豆大福・・・それは、それは懐かしいあんこの味。甘すぎず、潰し過ぎず、色も薄いあずき色。なるほど、これは美味。最近の豆大福は、コンビニでもそこそこおいしいのですが、やはりこのお店独自のあんのおいしさでした。映画「あん」の樹木希林扮する元ハンセン病患者のおばあさんがこしらえた「あん」もきっとそのような味ではなかったか、と想像しています。まさに今まで、味わったことのない他のお店にはない差別化された豆大福。並んでも買いたい至福の手作り大福でした。

わたしたちの人生も、他の誰にも負けない、自分だけのあの「あん」のような忘れがたい美味なる味を出したいものです。そうすれば、きっと列をなして求めにいらっしゃる人々が現れるにちがいありません。

 

 

松本 利勝

国家資格キャリアコンサルタント

産業カウンセラー

元中学・高等学校校長

 

 

朽ちるままに生かされて

f:id:careersg:20190215173915j:plain森の朽ちた木を生かす

f:id:careersg:20190215174053j:plain上田市の家具職人 大橋文博さん

日本人としての感性でしょうか。木をみると愛しくなります。金属も陶器も石もすべて素敵ですが、樹木の温かみ、その無限の豊穣がわたしの身体に染み入ってくるのです。

今、品川駅ちかくのグルッペという小さなスペースで上田市で工房を営む職人さんの木工家具作品がいくつか展示されています。窓からうっとりみとれていますと、中から「どうぞおはいりください」とお声かけ頂きました。大橋文博さんとその弟子、藤野智朗さんのお二人の作品。おふたりは自然の木、気に留めずにいればただ腐ちて土になるだけの朽ち行く木たちにそっと手を加えます。そのいのちが輝きほとばしるように。写真のランプのような照明器具は朽ちた味わい。まるで円熟した禅僧のような風情。

わたしたち日本人には、自然のあるがままの姿、その中にいのちを見出し、それを受容し、共感し、ついにはそのものと一体化する、という思想があるのでしょう。少なくともわたしはそのような考え方、生き方に魅せられます。

人は、どんな年代でも、たとえ病という自然に生きるとしても、すべての瞬間においていのちがほとばしるような輝きをもてる。朽ちた木から示唆された豊かな時でした。

わたしたちもいのちを生きたいと思います。

 

松本 利勝

国家資格キャリアコンサルタント

産業カウンセラー

元中高校長

見上げる★の彼方

最近、定年を迎えて最終就職した人々と話す機会が増えました。話題の多くは定年後の人生をどう生きるか、です。定年後の人生を考えるということは、今までの自分自身の人生の軌跡を辿ることです。幼いころから、これまで自分の人生に大きな影響を与えた出来事(ライフイベント)は何だったのか。どうしてそのように思うのか。その意味をどのように解釈してきたのか。

わたしも自分自身が、還暦越えをし、更に昨年は兄が亡くなり、かつての職場(学校)の先輩教師たちの訃報もしばしば届きます。

人は生まれ、生きて、そしてやがてこの世界と別れを告げるのですが、もはやその意味を問うことなくして、日々の生活に充実感はありません。

定年後、最終就職したある友人からこんな相談がありました。「埼玉で友人とジャガイモを作っているのだけれど、それを誰かのために役立てたい。どこかそれを生かしてくれる場所はないだろうか」なんと素敵な相談なのでしょう。わたしの自宅は青梅にあり、その友人も親族が青梅に住んでいるとのこと。これはご縁かも知れぬと思いました。早速昨年生まれた「青梅子ども食堂」のスタッフと連絡を取りました。

ひとつひとつのジャガイモに込められた友人の願いはきっと、誰かを元気にするに違いありません。

そう、ここに生きるヒントがあるような気がしています。生きる意味も希望もひとりでは気づかないことですね。相談してくださった友人に心から感謝です。

 

国家資格キャリアコンサルタント

産業カウンセラー、元校長

 (不登校問題など教育問題が専門)

 

 

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f:id:careersg:20190121151241j:plain大井町のレトロな銭湯

年が明け、みなさん、いつもの日常に戻りましたでしょうか。今年の目標は何でしょうか。わたしは、毎年、何か決めるのですが、お恥ずかしい。三日坊主どころか何もせずに終わってしまうのであります。例えば、ある年は毎日、朝起きてラジオ体操をすると決めました。が、正月明けにはその決心を忘れました。またある年は、家計簿をつけて税金申告時に慌てないように、と決めました。が、そもそも領収書の保管すら覚束ない有様。はたまた、家族に糖尿の者がいるので、大好きな羊羹もつぶ餡大福も麻布一番のたい焼きも控えるようにと決心しましたが、気が付けばいつの間にか胃袋に収まっているのです。どうもダメ人間のようです。ですから、今年はいっそのこと、何も決めないことにいたしました。

 羊羹といえば、、幼かりし頃、福島の故郷の小さな町でお風呂のない家に住んでいた時分、父親と近くの銭湯に通っていた頃の思い出があります。

 父の自転車の荷台に乗って、銭湯に通っていたのですが、銭湯の近所に親戚の菓子屋ががあって、そこで一休みするのが常でした。ある日、大人たちのたわいもない会話などつまらないので、わたしはお菓子売り場に鎮座する羊羹をじっと見つめていました。すると奇跡が起きました。帰り際に親戚のおばさんが、米屋の羊羹1本をわたしに持たせてくれたのです。わたしは嬉しくてその羊羹を、自転車で家路につきながら、父親と半分ずつぺろりと食べてしまいました。家に持ち帰ると、他の三人の兄弟に分けなければならないからです。なんとわがままで意地汚い幼子でしょう。

先日、そんなことを思い出しながら、大井町のレトロな銭湯を楽しみました。タイムスリップしたようなレトロな銭湯。小さな池には錦鯉が泳ぎ、一番風呂には背中に上り鯉の入れ墨のおじいさん。番台には、すこしばかり森みつこさん似のやさしそうなおばあさん。

さて、今年も良い年にしたいと思います。みなさん、よろしくお願いいたします。

 

松本 利勝

 国家資格キャリア・コンサルタント

 産業カウンセラー

 元中高校長

 

1月26日 キャリコン講座説明会及びコンセンサス(合意形成)ワークショップ

みなさん

こんにちは。人生は、面白いものです。中高の校長であったわたしが、人生という舞台で様々なロールと出会い、そして今、自衛官の人々と学び、喜怒哀楽を共にする時間を多く共有しています。

今回は、そんな流れの中でのお知らせです。

 

自衛官のための
国家資格キャリアコンサルタント試験対策講座説明会開催!
日時 2019年1月26日(土) 13時~16時
場所 銀座1丁目19の1一般社団法人足育研究会会議室
      参加費 1,000(資料代など)
           *説明会の後に交流会(希望者) 16時~18時 会費 2000円 
  【プログラム】テーマ「自衛官がキャリアコンサルタントとして輝く」
1) 現役自衛官が語るキャリアコンサルタント活動
各駐屯地で活躍されている自衛官国家資格キャリアコンサルタントの体験談など
2) 「キャリコンの魅力」とキャリコン講座紹介
(株)キャリア・ストラテジー講師 松本 利勝(元中高校長)、仙波京子(元企業管理職)
3) 「自衛官のみなさんへのメッセージ」
吉本恵子(株式会社キャリア・ストラテジー代表)
4) ワークショップ・自己紹介等
お申込み matsumoto@careersg.co.jp
お問合せ 担当 松本 利勝 電話09039083752 
備考 10時から12時まで「自衛官のための日本語教師養成講座説明会」を開催しています。両方参加可能です。

ドローン操作を仕事にできるのはいつまで?

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先日の報道。最近の自動車学校も経営が苦しいとのことです。特に地方では教習を受ける学生が激減しているからだそうです。少子高齢化故の必然の流れです。そこで、目を付けたのが最近大流行のドローン撮影操作のプロを養成する教習です。今までの自動車教習場を生かして、ドローン教習所に変貌させるのだそうです。全国にあるこのような教習所は今や大人気です。

さて、これまで自動車の運転技術には自信があり、転職、あるいは定年退職後は、自動車教習所の教官をめざそうと考えていた人は、その夢の計画が狂ってしまったのではないでしょうか。

最も、そのドローンも近い将来はコンピュータ操作になるでしょうから、その時はコンピューターの優れたエンジニアが求められるに違いありません。ドローン操作教習も需要がなくなるでしょう。時代は変わり、雇用されうる、雇用され続けるスキル(エンプロイアビリティ)も急速に移り行く時の流れによって変化していくのですね。

時代を読まずして、転職も再就職の現実的な準備はできない、ということです。

時代に流されては自分らしい就活はできません。しかし、時代の流れを見極めずしてライフプランニングは成就できません。地方に住むか、都会に住むか、どのように働くか、何を生業にするか、どのように人として生きていくか、わたしたちはいつでも問われています。

 

株式会社キャリアストラテジー

国家資格キャリア・コンサルタント

産業カウンセラー 

松本 利勝

 (元中高校長。不登校生徒、保護者、教員、スクールカウンセラーへのスーパーバイ ザーが専門)

 

 

 

人はなぜ働くのだろう

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(環境省傘下の企業社員研修風景)

一昨日、大阪で企業研修講師。環境省が設立した会社の社員コミュニケーション研修でした。4時間のプログラム。副社長さんなど偉い方が横にいて観察していらっしゃるやや堅苦しい雰囲気。しかし、わたしはマイペースです。どんな状況、人数でも、状況に合わせたプログラム編集をその場で行います。

今回も、61名と聞いていた参加者が45名。平均年齢は60歳くらい。ほぼ同世代のお仲間でした。

研修開始前に何人かとそれとなくこの会社のこと、仕事に就いた事情などをヒヤリングしてみました。すると、ほぼ全員が前職があり、定年退職して再就職した人たちでした。白髪も薄毛も老眼も普通。孫もいます。前職ではそれなりの地位もあった方々。

プライドもお持ちです。このような人たちへのコミュニケーション研修に上からの目線はあり得ません。仲間としてこれからどう働き、人生を生き抜くかを問いかけました。わたしの職歴とこれからの野望(たとえばいかにしてキャリアコンサルタントでありつつ、本物の忍者になるか。)を語りつつ、限りある人生、命ある間、やりたいこと5つを教えてください、と。

するとみなさん、真面目に考えて話し始めたのです。グループは大盛り上がり。新しい職場を考える人などおりません。老後を考えているのです。しかし、活き活きと生きていたい。そのために真剣になるのです。いつしか、偉い方がそばで観察しているのも忘れ、堅苦しい雰囲気は一掃。そして、気が付けば研修は終わっていました。

笑顔とあいさつ。これはコミュニケーションの基本です。しかし、その前提はお一人様一回限りの人生という舞台でどう自分を輝かせるかを探求していること。その姿勢がなければ、自己肯定もできず、今を楽しめないでしょう。

今回は、同世代との対話だったと思います。講師は教えるのではなく、同士として語り掛ける仲間なのだと、思いました。

松本 利勝

国家資格キャリアコンサルタント

産業カウンセラー

元中高校長