カウンセリングルームから 2

このコロナ禍緊急事態宣言発出後、市ヶ谷にある某カウンセリングルームには、通うことができなくなりました。毎回、お話を伺っていました方々が心配ですが、残念です。深刻な方は、電話などでは寄り添いが難しい場合が少なくないからです。 ところで、コロナ…

正月のドラマ 相棒

お正月にドラマ「相棒」を観ました。 愛する息子を冷酷な、罪意識の片鱗すら持たぬ者に無残な死に至らしめられた父親の物語。主人公の右京は、正しい答えを語る。自分は遠くで助けを求めるあなたの息子と目の前に倒れる者のどちらを救うべきか、を問われたが…

シュワキマセリ

シュワキマセリ。それは不思議な響きのことばでした。小学4年生のときに、優等生の男の子が洒落た半ズボンをはいて、講堂でみんなの前で披露したのがその歌。大人になり、神学を学んでからそれが「主は来ませり」ということばであることを知りました。しかし…

虎にならないための冒険

中島敦の「山月記」と出会ったのは高校の国語の教科書でした。プライドを捨てきれずに世を嘆き、他人の成功を妬み恨み、いつしか虎になっていたという物語。私たちの本性を見事に活写していました。何故に高校生の私が魅せられたのか思い出せませんが、虎に…

中村哲氏からのプレゼント

青梅の友人が、写真展を企画しました。あの中村哲氏の写真展。アフガニスタンで宗教、民族、立場を超えてアフガニスタンの人々と一緒に生きた人。テロに命を奪われるその瞬間まで、自ら汗を流し、砂漠を緑の畑に変え、医師としての立場をはるかに超えたその…

おじいさんの一人称

不思議なことがあります。 わたしが、子どもの頃、映画やテレビドラマに登場するおじいさんたち、ご自身のことを「わし」と呼ぶことが多かったのです。当時、それはとても自然なことでしたが、65歳になった自分も、同世代の仲間たちも誰も自分を「わし」とは…

流行。鬼滅。映画の見方

鬼滅の刃、というアニメ映画を観てみました。いつの時代もその雰囲気を象徴する音楽や映像、絵画などがあると思いますが、この作品もそのひとつでしょう。 流行ものにはすぐには飛びつかないのが、オトナのたしなみのように感じた時代もありましたが、今は変…

半沢直樹の世界から自己理解へ

大人気ドラマ「半沢直樹」が終わりました。初回から目が離せず、楽しく見ることが出きました。メディアでは、出演された俳優さんたちがそのメイキングストーリーを紹介するなどして盛り上がっています。俳優さんたちが、生き生きとその役柄を演じていらっし…

人はどんな満足を求めて働くのか

お腹がすくと、食欲を満たそうとし、生存を脅かす対象は、排除する。そしてどこかの組織に属すること、そしてそこで、認めてもらいたいとおもうようになり、自分らしい在り方、自己実現を求める。これは、あの有名なマズロー先生の説でした。人間の高位の欲…

65歳からの防災

人生で、はじめて資格を取得したのは、何だったろうか。大学で教員免許。そしてレクリェーション指導者養成課程修了。学校で34年間の教員生活。その間に初任者研修修了。校長職後は、産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格。65歳になった今、キャ…

 そのあたりの草の声

そのあたりの草 朝の散歩。野の草に耳を傾けるときっとこんなことを言っているに違いありません。 ただし、人間には意味不明。ですが、意味不明であることに意味があるのかも・・・ あなたは、そのもでもごらんぞ。だから、びまふぼぉ。ねぶろーば、ざの2。 …

忍者のおそるべき集中力はどこから生まれるか

忍者の師匠「習志野」氏の手裏剣 忍者が手裏剣を確実に敵に命中させる極意は、集中しないことかもしれません。そう感じたのは、先日のたまに行う、手裏剣修行の時でした。場所は東京のときわ台駅近くのとある修行場。今回の師匠は、佐助さん。手裏剣投げにお…

仕事をしない人間だった時

人との間と書いて「人間」。確かに私たちは人間関係がなければ、生物的に生きていても人としては生きていないのです。それは昔からよく聞いてきたことです。しかし還暦を超えて、強く実感するようになりました。 教員生活を終えて、還暦になり、一旦青梅の森…

教育では平和をつくれない

かつて、中高で平和教育なるものをしていました。平和を作りだすとは、どのような意味か。その実践とは何を意味することなのか、ただ事実を知ることを通して探求し続ける教育です。答えはありません。生徒たちが学ぶのは、調べ方、考え方。試験は、レポート…

人生は遊び

「ライフプランニング」という言葉があります。自分の人生のゴールを設定し、それに向けて人生をどう計画するか、ということです。キャリア教育ではそのような力を習得することを大切にしています。しかし、現実にはそう簡単なことではありません。わたした…

音楽のちからは命の希望

東北大震災福島で奏でられる音楽。自衛隊の音楽隊の音色は、人々の心に光を灯した。 心が疲れてしまう時があります。他人には明かさぬひそかな苦しみを持つことは、普通の人々には自然なことです。理屈ではない後悔の念、自責と煩悶が胸を押しつぶす、その時…

新コロナと職業選択~50代からの再就職~

(NHK 朝ドラ4月9日 信頼していた社長を失った馬具職人が会社を辞めるという。食べていくために。この職人は、苦渋の選択をしながらも馬具を作るというスキルを武器にたくましく生きる) いったい誰が、想像し得たでしょうか。この「新コロナ」現象。自粛の波…

50代からはじまる希望の未来

50代の皆さんへ こんにちは。2019年度が終わろうとしています。学校は卒業式の時期。でも、今年はコロナ対応で、通常の形がとれない学校が続出。児童・生徒・学生たちにとっては、ある意味忘れがたい卒業になったのではないでしょうか。元教員の私にとっては…

高輪ゲートウェイ駅の工事

高輪ゲートウェイ駅の工事の進み具合です。今日は東京マラソンです。この道路、第3京浜です。ここを世界の一線の選手たちが走り抜けます。役員の皆さんが数人、準備しています。テレビでは、今、中継が行われています。深川20キロ地点でしょうか。 東京の風…

50代の自衛官。退職後の人生にエール

50代で退職される方々がいらっしゃいます。特別国家公務員。例えば自衛官。人生は奇妙な出会いを与えるものです。30年以上、私立の中高で教員生活をしてきた私が、まさにその最終局面で教職の場を東京から仙台に移し、震災後の学校で仕えました。が、再び東…

プロティアンという時代に流されない生き方

高輪ゲートウェイ駅工事風景 2020/1/115 弊社の事務所は、高輪にあります。ビルの5階にあるのですが、窓からは高輪ゲートウェイ駅の日々進みゆく工事の様子を眺望できるのです。今年の3月に暫定開業し、2024年度には全面開業の予定です。人の往来が増え、経…

穏やかな日常

5秒に1人。つまり1日25000人。5歳未満の幼子が1年にそれを失う数は35万人から500万人。世界で何らかの理由で餓死する数字である。(国連WFP統計) 「一人の死は悲劇だが、百万人の死は統計だ」(アイヒマン?)大学時代に読んだ、あのシベリア抑留を体験した詩人…

平和な世界

皆が生きていることに感謝し、人権が尊重され、互いにリスペクトし合い、異文化間の相互理解もつつがなく、誰もが許し合い、認め合い決して傷つけあわない。富める者は、そうでない者に惜しみなくその富、知恵、技術を分かち合い、今や個人でも国家でも、そ…

安曇野の林檎

#安曇野 かつての若い教員仲間が、教員を辞めてパン屋になりました。国産の麦を使って、自作の窯でそれはそれは美味しそうなパンを焼きあげるのです。その工房は安曇野にあり、多くの仲間に支えられています。安曇野の多くのリンゴ畑も、先の台風で壊滅的被…

自転車君、ごめんなさい

5年前に仙台の単身赴任の教員生活に終止符を打ち、青梅に帰りました。その時に持ち帰ったのが彼の地で購入した電動自転車。ママチャリ的なデザインでその黒い車体がお気に入りでありました。北仙台のアパートから30分かけて電動自転車で勤務先の学校に通勤し…

カウンセリング室から

カウンセラーにはいろいろな相談が寄せられます。少しだけ、わたしの忘れがたい記憶から。ひとりひとり、慈しみの存在です。 (以下の相談者には記載を承諾していただいています。)● 45歳、男性。あの夏の日、わたしは母の隣に布団を敷いて、床につきました。…

お盆。家族の記憶

実家には父も母もいません。そこにある古いアルバムの家族の写真も、今はわたしと姉二人のほか、見る者もいないのです。わたしの産湯の写真、母の若かりしときの写真、父の軍服写真。わたしが幼児だった頃に小さな家の玄関の前で撮った家族6人の写真。やがて…

ゴジラは変幻自在のヒーロー

先日、映画「キングオブモンスター」を観てきました。子どもの頃からゴジラ映画には魅了されています。初作品は、1954年です。わたしが生まれる1年前の作品です。長崎、広島の投下されてまだ間もない戦後の時代。わたしが見たのは1964年、9歳の頃。町の映画…

クランボルツ先生の素敵なことば

故クランボルツ先生 あのクランボルツ先生がお亡くなりになられました。先日、そのニュースを友人から知らされました。先生はスタンフォード大学の教育学・心理学の権威。そのキャリア形成理論「計画された偶発性理論」(ブランド・ハプンスタンス・セオリー)…

奥多摩の山つつじ

青梅丘陵の斜面に咲く山つつじ 青梅は山の街です。駅を降りて10分も歩けば、永山丘陵沿いのハイキングコース入り口です。今は森の緑が濃く野鳥のさえずりも爽やかに響き、森のあちこちに優しい朱色の山ツツジがひっそりと咲いています。 山つつじの花びら一…