先生になりたいと願う君へ

こんにちは。きょうは、先生になりたいみなさんへの言葉です。

あるお父さんから質問を受けました。「わたしの大学4年の息子は教員志望です。先生(松本)に人事を担った校長・教頭として何かアドバイスをしてほしいのですが・・・」と。そのお父さん、何とかして息子さんの夢をかなえてあげたいのですね。わたしは次のように彼に伝えました。ただし、くれぐれも過保護にならず、息子さんの自立を妨げない十分な配慮で、と付け加えて。

 

「先生という仕事を通して、どのようにしてこの世界を良くしたいのか、変えたいのかを具体的に熱く語ることができること。そしてそのための周到な準備を。コネ利用も含め考えうるありとあらゆる努力を死ぬ気で、クールに行うことです。」

 

書店で売られている就活本、ネット情報、就活セミナーでも同じようなメッセージを見かけます。それは当然です。なぜなら、わたしが伝えたことは人間が働くことの最も大切なモチベーションのひとつだからであって、就活の本質が最終的には人間の生き方であると知る人なら誰でもそのように記すのです。就活も人生の一大ライフイベント、転機の時であるのですから青年期というステージで、みなさんがどう生きたいのか、何をどう変えたいのかを問うのは当たり前のことなのです。実はこれは教職志望者だけのことだけではありません。働く人、いやわたしたちひとりひとりに求められる根源的な共通課題にほかなりません。

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(尾瀬。森も時々、こうして自分の姿を水面に移して観ているのでしょうか)

 

今一度、自分に問うてみましょう。「自分は学校という職場で、何を成し遂げたいと願うのか」それが採用者に伝われば、採用される可能性は大きく広がるでしょう。

ただし、公表されませんが学校には学校の事情というものがあります。例えば、私立校の場合、採用条件として学校の教員男女比、世代構成、教科バランス、学校として強化したいプログラム企画力やスキルを持っているかなどが考慮されます。それぞれの学校が求める採用条件があるのです。このことは応募者にはわかりません。ですから、たとえ不合格になったとしても、必ずしも、実力がないということではありません。たまたまご縁がなかっただけに過ぎません。気落ちしてご自分に不当に低い評価をしてはなりません。不合格なら、サッと気持ちを切り替えて他の学校にチャレンジしてみましょう。

 

                           キャスト  松本