本屋さんのカフェ

わたしは、本屋さんが好きなのです。ネットも便利ですが、本の魅力もたまりません。子どもの頃、町に一軒だけあった本屋さんで児童文学の新刊を手にしたときの、あの新刊独特の香は、忘れ難い記憶です。

本は読むものではありますが、その紙質、重さ、表紙装丁、サイズ、文字フォント、インクの色など実際に手に取って初めて伝わるメッセージがありますから、本はその存在そのものが、その価値だと思っています。編集者や作者の思いも感じられます。やはり、本は素敵です。

先日、神楽坂駅すぐ近くの小さな本屋さんにぶらり立ち寄ってみたのですが、実に楽しい空間が広がっていました。芸術、趣味など文化的なものが中心でした。小さなカフェ、小さなギャラリーもあり居心地がいい本屋さんでした。こんな本屋さんが増えると良いな、と思います。

好きな本に囲まれた暮らし、それは心楽しいものです。

松本利勝