クリスマスの前に

クリスマス。子どもの頃は、サンタが街にやってきて、プレゼント🎁をわたしの枕元に置いてくれるワクワクする日でした。小学校高学年になると何故かサンタを忘れてしまいました。もちろんそんな子どもにプレゼントは届きませんでした。まだ、サン.テグジュペリ「星の王子様」の「大切なものは目には見えない」という言葉に出会っていなかった頃です。

キリスト教のカレンダーでは、11月30日に最も近い日曜日からアドベント(Advent)に入ります。今年は12月3日から。それはクリスマス🎄やキリスト誕生物語を木製や陶器の人形で表すネイティビティ(nativity)が飾られ、人間の救い、癒しとはどのようなものかを考える期間です。それ故にこの期間はクリスマスまでの神聖な時となります。

日本の煌びやかなイルミネーションも光のファンタジーとして何かしらわたしたちに楽しい思い出を残すなら、意味はあります。プレゼント交換も互いの思いの尊い確認作業でしょう。

年末、以前は山谷地区のホームレスの人々にカレーを届けるボランティアに参加していたのですが、最近は足が遠のいています。目に見えないものより、目に見えるものばかりに心を奪われているのかも知れません。

ホームレスの人々のそれまでの人生を思います。どれだけの悲しみや悔しさ、怒り、絶望、諦めがあったのでしょう。今年の年末は、最近忘れていたものを思い出してみようかと思います。

松本利勝