(かぼちゃ。「ほうとう」の具材にするとおいしい・・・)
古今東西、哲学者、宗教者たちは人間の生きる意味を問い続けてきました。悟りを唱える者もあれば難解な理屈で説明しようとする人々もいます。
しかし、ひとつ確かなことがあります。それは、人生の意味が分からなくても、お腹が空くということです。もちろん、悩みが深刻になると食欲もなくなりますが、しかし生きていようとする限りは食べることを欲するのです。
くよくよするのはやめて、料理をしましょう。スーパーに出かけて食材を買って。書を捨て、キッチンに立ちましょう。
世界が明日、滅びることになっても、それでも食べて生き抜きましょう。人生の意味の探求はたぶん、それからでも遅くはありません。
なぜ、仕事をするのか。職探しをするのか。食べるため。家族を養うため。
そう、若き日、わたしも哲学理論書を紐解きながら、当時は手が届かなかった美味しそうな洋食屋さんの前でしばし、足が止まっていました。食べることなくして哲学も意味をなしません。
新しいキャリアもまずはいかに食べていけるか。それが大切な視点なのでしょうね。
松本 利勝
国家資格キャリアコンサルタント
元校長。30年以上の中学高校での教育経験から不登校生徒、保護者支援に関わっている。