見上げる★の彼方

最近、定年を迎えて最終就職した人々と話す機会が増えました。話題の多くは定年後の人生をどう生きるか、です。定年後の人生を考えるということは、今までの自分自身の人生の軌跡を辿ることです。幼いころから、これまで自分の人生に大きな影響を与えた出来事(ライフイベント)は何だったのか。どうしてそのように思うのか。その意味をどのように解釈してきたのか。

わたしも自分自身が、還暦越えをし、更に昨年は兄が亡くなり、かつての職場(学校)の先輩教師たちの訃報もしばしば届きます。

人は生まれ、生きて、そしてやがてこの世界と別れを告げるのですが、もはやその意味を問うことなくして、日々の生活に充実感はありません。

定年後、最終就職したある友人からこんな相談がありました。「埼玉で友人とジャガイモを作っているのだけれど、それを誰かのために役立てたい。どこかそれを生かしてくれる場所はないだろうか」なんと素敵な相談なのでしょう。わたしの自宅は青梅にあり、その友人も親族が青梅に住んでいるとのこと。これはご縁かも知れぬと思いました。早速昨年生まれた「青梅子ども食堂」のスタッフと連絡を取りました。

ひとつひとつのジャガイモに込められた友人の願いはきっと、誰かを元気にするに違いありません。

そう、ここに生きるヒントがあるような気がしています。生きる意味も希望もひとりでは気づかないことですね。相談してくださった友人に心から感謝です。

 

国家資格キャリアコンサルタント

産業カウンセラー、元校長

 (不登校問題など教育問題が専門)

 

 

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