安曇野の林檎

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かつての若い教員仲間が、教員を辞めてパン屋になりました。国産の麦を使って、自作の窯でそれはそれは美味しそうなパンを焼きあげるのです。その工房は安曇野にあり、多くの仲間に支えられています。
安曇野の多くのリンゴ畑も、先の台風で壊滅的被害を被ったとのFB。日本全国で頻発する災害の余りの多さに、言葉を失います。世界を俯瞰すれば、貧困や差別、紛争、難民、テロ、温暖化等、問題は山積しています。わたしも若き日は、それらの問題に立ち向かおうとして、インドのスラムに出向いたこともありました。そこは極端な富と貧困が混在する世界でした。糞尿と濁ったスパイスのような淀んだ空気に眩暈を感じました。帰国して、教育こそがそれらの問題に立ち向かう最も強力な武器であると確信を持ちました。以来、難民問題、環境問題、南北問題、沖縄にかかわる私たちの問題等、教科横断的なプログラムを実施してきたのです。文科省総合学習などを提起する前の時代からです。もう35年前の事です。
確かに、教育こそ世界を変える希望の営みです。今でもそれは正しい手段の一つであると確信しています。
しかし、世間が求める学校教育は、必ずしもそのような路線を支持するものではないような気がします。
本当の教育の現場は、学校ではないところにあるのかもしれません。

 

森よ、宇宙よ、光よ、リンゴの樹よ
      我らに真理の風を響かせよ
               と 渇望する

                          無名詩人

 

松本 利勝

 国家資格キャリアコンサルタント