音楽のちからは命の希望

f:id:careersg:20200419104747j:plain東北大震災福島で奏でられる音楽。自衛隊の音楽隊の音色は、人々の心に光を灯した。

 

 心が疲れてしまう時があります。他人には明かさぬひそかな苦しみを持つことは、普通の人々には自然なことです。理屈ではない後悔の念、自責と煩悶が胸を押しつぶす、その時に私たちを支えるもののひとつは、時に音楽です。

 不思議な魔術です。古代の権力者が、その計り知れぬ力を恐れて、自らの統制下においたことも十分に理解しうることです。アジア太平洋戦争時に音楽が戦意高揚に利用されたことはあまりにも有名です。

 しかし、多くの時代、音楽は人々を励まし、絶望の淵からその人を引き上げてきたのです。その時代の音楽家を通して。音楽家はやがて、その時代に姿に終焉を告げ、ただその音色だけが歴史を超えて響き渡ります。

 自然の風のさらさら音に、川の水面のゆらめく陽光に音楽を感じることもあるのです。だから、わたしは青梅の森に住んでいるのです。

 心が疲弊してしまったとき、そこに音楽がある幸せに感謝。

 

松本 利勝

 国家資格キャリアコンサルタント

 産業カウンセラー

 元中高校長 教育カウンセラー