カウンセリングルームから 2

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このコロナ禍緊急事態宣言発出後、市ヶ谷にある某カウンセリングルームに通うことができなくなりました。毎回、お話を伺っていました方々が心配です。深刻な方は、電話などでは寄り添いが難しい場合が少なくないからです。

ところで、コロナ禍ではカウンセリングもキャリアコンサルティングもオンラインにならざるを得ない場合が多いようです。しかし、オンラインであれば、日本全国のキャリコンさん、クライアントさんとお話は確かに可能にはなります。弊社もそのような流れから最近は様々なキャリコンの方々とズームでお話させていただく機会が増えています。

ほとんどのキャリコンさんは、さすがに爽やかな笑顔、傾聴力があり、かつ親しみを与えるさらりとした自己開示がお出来になります。

しかし、ごく稀に、笑顔なし、過去の業績自慢、資格自慢で失望することがあります。プライドが高く、まるで学生に教授するような雰囲気の方に遭遇します。

私たちは、セミナー講師をする際には、笑顔、挨拶、真摯な姿勢は基本であると考えていますが、そのような方にはその片鱗も感じることができません。確かに一般企業、官公庁、学校での一度きりの仕事では、それでも成り立つ場合もあるでしょうが、クライアントにはいつかばれてしまう浅はかさ。50代、60代になり、それなりに実績を重ねた方に、本当の評価は伝えるのは至難の業です。そうしてご本人には、変わるきっかけはなかなか与えられないのです。悲しい裸の王様。美しく、かつ豊かに歳を重ねていくのは、容易ではない、ということでしょう。そう言えば、かつて、学校教師であったとき、年配の先生には、誰も助言できなかったことを思い出します。どの組織でもそれは難しい。私もまた、近年ダメ出しをしてくれる方が少なくなりました。裸の王様、井の中の蛙、お山の大将の自分がいるのかも知れません。

さて、そろそろ雨があがりましたかな。太陽がどこかにあれば虹も見れる🌈のですが。

松本利勝

国家資格キャリアコンサルタント

産業カウンセラー

教育カウンセラー

防災士

元中学・高等学校校長