カウンセリングとコンサルティング

某大学、某政府機関のカウンセリングを担当させてもらう中での実感。それは、実際の現場ではクライアントに向き合って対応する際には、心理学的アプローチだけでなく、キャリアコンサルティングのそれもスキルとして持っているなら、さらに意味ある関わりが出来るのではないか、ということです。

相談にいらっしゃる方には、それなりの深い事情がおありになります。その方と道を探る道程には、現実社会での具体的な情報提供も必要になりますから、相談を受ける側としては、やはりカウンセリングとコンサルティングのスキルは、不可欠だと思っています。

ただ、あらゆる領域に通じたスキルは不可能です。その場合は、リファー、つまり信頼出来る方にお願いすることが必要でしょうか。普段からの人材ネットワークの構築力が問われるところです。

最後に、もうひとつ。コーチングとカウンセリング、コンサルティングの違い。たまに、自分はコーチングが出来るのでカウンセリングやコンサルティングも大丈夫だ、と語る方がいらっしゃいますので。私の理解では、キャリアコンサルティングの中にカウンセリングもコーチングも含まれていると考えています。相談者の状況により、システィマティックな観点からアプローチしているからです。基本的には、コーチングも違いは無いと思いますが、人により、定義が異なるようですので、議論する場合には、それは留意すべき点かと思います。