2021-01-01から1年間の記事一覧

大丈夫。何とかなる。

カウンセラーの心得として最も大切なことは、何でしょう。もちろん人それぞれですね。わたしは、人生にいかに向き合うか、その一点ではないかと思っています。人の悩みはそれこそいろいろですが、人様の人生の中にお邪魔させていただく際に、その自分の生き…

カウンセラーの心の中

カウンセリングには、メンタルヘルス系とキャリア系のふたつがあります。わたしは依頼先の要望に応じて、それぞれに対応いたします。カウンセラー資格とコンサルタント資格の使い分けです。しかし、どちらも基本は同じ人間としてのリスペクト、そして傾聴で…

スクールカウンセラーの本当のこと

教育現場のカウンセリングの真実。わたしはこれまで35年ほど学校教育に関わってきました。担任、主任、教頭、校長、不登校担当主任と立場はいろいろでした。神戸で二年、東京で30年、仙台で2年。そして今年から埼玉の大学で。カウンセラーとしては資格を取得…

天使と出会ったときのこと

昔、天使に出会ったことがありました。群馬県高崎市、といっても周りは山ばかりの小高い丘にある「新生会老人ホーム」で。わたしは毎年、夏に有志の中高生を引率してそこで「人間の学校」と称して奉仕プログラムを行っていました。生徒たちが、ホームで暮ら…

カウンセラーは現場で学ぶ

最近、あるお役所の20代の新人さんのカウンセリングを担当する機会に恵まれています。 これは人事部の企画なので特別に悩みがあって、訪ねてくるわけではありません。ただ、話をしていると実はこれからの自分の働き方について不安がある自分に気が付いたり、…

森のカウンセリング

高校教員時代に軽井沢でキャンプの引率をしていた。軽井沢のすばらしい自然の中で自分をみつめるという体験型ワークショップ。夜明け前、希望者のみがキャンプ場の林に囲まれたファイアー・スペースに集まり、夜明け前の静けさと夜明けの森の色と目覚める音…

めんどくさい人

なんだか、めんどくさい。もうどうでもいい。何もしたくない。誰とも会いたくない。電話にも出たくない。人間関係はめんどくさい。友だちも家族もめんどくさい。あぁ、めんどくさい。会社もいきたくない。挨拶も笑顔もめんどくさい。もう歩くのもめんどくさ…

わが子が学校に行けなくなった・・・

「うちの子が連休明けから・・・学校に行けないんです・・」そのようなご両親の相談が珍しくありません。小学校では約5万3千人、中学校で13万人弱の子どもたちが不登校であると報告されています。 某政府機関の相談室でも例外ではありません。「実は仕事のこ…

代々木駅ホームで声をかけてきたのは・・・

先日、高輪の事務所から市ヶ谷の某機関のカウンセリングルームに。市ヶ谷までは代々木駅で総武線に乗り換えます。目指すホームに階段を上がると、目の前に電車。発車のアナウンスが聞こえ、「ん、無理かな」と思いつつ、少し小走りに。が、このままでは「挟…

森川すいめい、というカウンセリング

森川すいめい。その名を最近まで知りませんでした。1973年生まれの精神科医の先生です。たまたまNHKの「心の時代」の取材に応じていました。彼は20年以上、路上生活者支援に取り組んでいます。心打たれたのは、その支援活動の背後にある彼自身の壮絶な家族と…

人生の意味を問う人生に意味はない

キャリアとは、周知のごとく、単なる職歴だけではなく、生き方、人生の道程そのものを表す言葉です。従って資格があろうとなかろうと、キャリア・コンサルタント、カウンセラーという職業でなくても実は、誰でもがキャリアを持っていることになります。問題…

命のキャリア

わたしたちがご飯を食べるとき、「いただきます」といいます。子供のころに、親から教えられてきた習慣です。そして大人になって、あらためてその理由を調べると、どうやら多くの日本人は、動植物の命を奪って、その「いのちをいただく」のだから、「感謝の…

カウンセリングとコンサルティング

某大学、某政府機関のカウンセリングを担当させてもらう中での実感。それは、実際の現場ではクライアントに向き合って対応する際には、心理学的アプローチだけでなく、キャリアコンサルティングのそれもスキルとして持っているなら、さらに意味ある関わりが…

先生になれない先生たち

世の中には、「センセイ」と呼ばれる人たちがいます。学校教師、政治家、弁護士、華道家、調理師、カウンセラー、など。その言葉は、ときに揶揄され、嫌な思いをすることもありました。 私は初めて神戸で新米教師として教壇に立ったとき、「センセイ」と呼ば…

ピラミッドの謎

古代エジプト文明の象徴、それはピラミッド。絶大な王の権力の証であると同時に、古代人の死への恐怖のそれでもある。我々人間が他の生物と異なるのは、いずれ死すべき有限な存在であることを知っていることである。だからこそ、権力者は、自らを神として崇…

被災者支援されたあなたへ

働くことは、誰かと何かを通してやり遂げること。それはドキドキワクワクハラハラクタクタ体験でもあります。生きてる実感は、まさにそこにあるのではないでしょうか。 近年、退職前の自衛官の再就職支援のコンサルティングや授業を担当させていただいていま…

カウンセリングルームから 2

このコロナ禍緊急事態宣言発出後、市ヶ谷にある某カウンセリングルームに通うことができなくなりました。毎回、お話を伺っていました方々が心配です。深刻な方は、電話などでは寄り添いが難しい場合が少なくないからです。 ところで、コロナ禍ではカウンセリ…

正月のドラマ 相棒

お正月にドラマ「相棒」を観ました。 愛する息子を冷酷な、罪意識の片鱗すら持たぬ者に無残な死に至らしめられた父親の物語。主人公の右京は、正しい答えを語る。自分は遠くで助けを求めるあなたの息子と目の前に倒れる者のどちらを救うべきか、を問われたが…