生きる時間

f:id:careersg:20181018185654j:plain生前のバーンスタイン

若いころは、人生は永遠に続くものだと思っていました。体は元気で、両親もいつまでも元気であるとも。学校の仲間も若いままでいるはず・・・。

しかし、気が付けば、両親は共にもうずっと前に天国に行ってしまい、同窓会に出席すると何人かはすでにこの世にはいないのです。長い髪を肩まで垂らし、フォークを歌った学生時代は遠い昔。亡くなった大杉蓮さん、樹木希林さんなどの訃報が胸を打ちます。子供のころに甘えた叔父叔母たちも認知症だったり、すでに世を去っています。

さて、あらためて考えてみたいと思います。人間の永遠の問い。人は何のために生きるのか。あの有名な音楽家バーンスタインは晩年「人のために仕事をし、演奏するのです」と語りました。生活費を稼ぐために仕事をする。もちろん、それは当然です。生活費に事欠くようでは、人のために、などと考えられる余裕は生まれません。ただ、人はおそらく、人の喜びのために生きるときにこそ、自分の存在意義を確認するのです。俳優さんも、余命いくばくもない日にも自分のために、他者の喜びにつながるような演技をするのです。円熟した音楽家、その音色は味わい深い人生の響きを奏でます。わたしたちはどのように人生を奏でているのでしょう。ライフプランニングの意味ですね。

紅葉の美しい季節になりました。みなさん、お風邪など召しませぬように。

 

松本 利勝

国家資格キャリア・コンサルタント

産業カウンセラー

教育カウンセラー

元校長