中村哲氏からのプレゼント

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青梅の友人が、写真展を企画しました。あの中村哲氏の写真展。アフガニスタンで宗教、民族、立場を超えてアフガニスタンの人々と一緒に生きた人。テロに命を奪われるその瞬間まで、自ら汗を流し、砂漠を緑の畑に変え、医師としての立場をはるかに超えたその生き方は、アフガニスタンのみならず世界の歴史の中に記憶され続けるでしょう。友人は、彼の中に人としてあるべき姿を感じ、世間の人々に伝えようとしています。

中村哲氏。私もかつて、勤務校で彼の講演会を準備したことがありました。教育の主たる目的は、中村氏のような生き方を生徒たちに問うことにあったからです。その時は、氏の帰国スケジュールが確定出来ず実現はかないませんでした。

さて中村哲氏のライフテーマは、何だったのでしょう。アフガニスタンの内戦の最中、民主的な発想、真摯なヒューマニズムなど全く通用しない、ときに不条理な世界にも見える遠い異国の地で何を実現しようとしたのでしょう。

人は、何のために、どのように生きて、死んでいくのか。再就職に悩む中高年の人々にとっても新しいライフステージをどこに求めるのか、中村哲氏の生き方は問い続けているように思います。

松本 利勝

国家資格キャリアコンサルタント

教育カウンセラー