被災者支援されたあなたへ

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働くことは、誰かと何かを通してやり遂げること。それはドキドキワクワクハラハラクタクタ体験でもあります。生きてる実感は、まさにそこにあるのではないでしょうか。

近年、退職前の自衛官の再就職支援のコンサルティングや授業を担当させていただいています。そこで驚くこと、あまたありますが、ほとんどの隊員が海外での稀有なPKO体験や、また東日本大震災被、福島原発事故被災者支援に関わっていらっしゃるということです。その支援は時に命をかけるものでもあったはず。

ご遺体を目にすることも、涙を堪えて支援、救出する任務も黙々と遂行されてきたはず。にもかかわらず、その素晴らしさをあまり自覚されてないように思います。

その体験は、普通の日本人は未知のもの。もし、その体験から学んだこと、スキルを言葉で民間人にもわかるようにイキイキと誇りを持って表現されたなら、自衛官の皆様への共感は増すでしょう。命を守る使命を立派に果たしてこられた人が、退職後の民間の世界でも通用しないはずがないのです。

ただ、それだけで現場の即戦力、実務能力を発揮出来るわけではありません。自衛官時代に身につけたその素晴らしい力は、具体的な実務的スキル、資格、実習体験などによって培った力と合わさってはじめて採用に至るのです。いわゆるエンプロアビリティ(雇用され得る力)の獲得プロセスです。

コロナ禍の中のみならず、社会はいつでもその組織を愛し、命をかけて「命」を守るプロを求めているのではないでしょうか。