代々木駅ホームで声をかけてきたのは・・・

先日、高輪の事務所から市ヶ谷の某機関のカウンセリングルームに。市ヶ谷までは代々木駅で総武線に乗り換えます。目指すホームに階段を上がると、目の前に電車。発車のアナウンスが聞こえ、「ん、無理かな」と思いつつ、少し小走りに。が、このままでは「挟まれる」と判断、踏みとどまりました。「次の電車でもいい。もう若くはないし、無理はいけない」と思い、近くのベンチに。するとどこからか「わたしもあきらめましたのよ」と。見ると隣に座っている妙齢のご婦人。凛とした上品な。ご自身がおっしゃるには80歳だとか。四谷の歯医者に通っているのだとか。突然の声掛けにほんの少し、驚きましたが、四谷までお話を伺いました。ご主人を亡くされて6年目になる。一人暮らしだけれども友人たちが訪ねてくれるので寂しくはないと。ただただ、聴かせていだたきました。四谷駅までのひと時の静かな会話。ご縁がありましたらまたお話いたしましょうと、ご婦人。おしゃれな靴、スタイリッシュなパンツ。キラキラ輝く笑顔。80歳とは思えぬ輝き。きっと、これまでも味わい深い素敵な人生を送ってこられたのでしょう。

見知らぬご婦人に初めて声をかけられましたが、一期一会。人間は面白いものだと

感じさせられた貴重な時間でした。