心の奥深くにあること

カウンセリングとは何でしょう。たくさんの人が理論的な考察を重ねています。どれも正解でしょう。その相手が人として生きていけるなら。わたしもはじめはわかりませんでした。36年間の教員生活でたくさんの生徒、保護者、教職員のみなさんの相談に乗りましたがそんなに簡単には説明ができません。心理学も哲学も勉強しておりましたが、生身の人間の心の問題に寄り添うのは簡単なことではありません。カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格を取り、いくつかの場でカウンセリングをさせていただいていますが、その難しさは変わりません。

 

人の人生は生まれてから、人には言えない秘密の事柄、それを口にしてしまえばそこから傷口が開いて血が流れることもあります。ですから、人はカウンセラーにも口を閉ざす。口にするのはうわべだけ。そんなこともあります。当然です、人間ですから。

わたしはカウンセラーとして誰の心も分析などできないし、悩みを解決してあげることなどできません。ただ、できること、そばにいることだけです。そして、その人の語ること、その人が語りたくないことにそっと耳を傾けること。

 

もし、奇跡が起きて、その人が少しだけ希望が見えるなら、それはまさに奇跡です。そんな奇跡が起きてくれることを祈りながら、今日も、今もここにいます。小さなカウンセリングルーム。