カラスさん、こんにちは。

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 皆さん、年末年始、いかがお過ごしでしたか。人それぞれでしょうけれども、とにかく今年も、いい塩梅で、それなりに生きていきましょう。

 私は福島に最近は二度も帰省いたし、年末年始、病床の兄の話に耳を傾けるなどして実に感慨深い時間を過ごしておりました。

ただ元旦は御屠蘇も多少いただき、ボウっと過ごしていました。そして何となくほろ酔いの中でテレビ「徹子の部屋」を見ていました。するとこんなすばらしいお話が。

タレントの大竹まこと氏の話題。「人生に希望を失った女の子が、神様に『わたしのような人間が生きる価値があるのですか。もう死んでしまいたい』と祈ったまさにその時、窓からカラスの鳴き声が『カァ~カァ~』と聞こえたのだそうです。それを聞いた女の子は死ぬのがバカらしくなって生きようと決めたのです」

 実に素晴らしいお話だと思いました。カァ~カァ~カァ~。いいですね。あの一休さんのような面白み、軽みの深さがあります。わたしもそんなカラスになりたいと思いました。世の中にはあまりにも、深刻な絶望的な言葉がはびこり、あっけらかんとした達観した言葉、人生の楽しみに誘う言葉が少ないように思います。皆さん、バカらしいからくよくよしなさんな、と鳴くカラスになるか、カラスの声に傾聴をしてみませんか。

 そこに悩む人がいれば「カァ~カァ~カァ~」と歌いましょう。熟練の落語家のように。 そういえば、今年の目標のひとつは落語を楽しむでした。

 因みに好きな落語は、「長屋の花見」。春になり長屋の意地汚い男がもったいないとサクランボを種ごと食べたら頭頂部から桜が生えてきた。近所の連中が面白がって花見に来るのが鬱としいので桜をエイ!と抜いてしまった。そうしたら、桜を抜いた後に大きな水たまりが出来た。すると近所の連中が釣りにやってきてしまう。鬱としいので男はその池に身を投げて死んでしまった、というお噺。江戸の小噺、シュールですが、こんな噺を考えていた昔の人の懐の広さを思うと人生は楽しい、と思うのでした。

今年もよろしくお願い申し上げます。カァ~。

 

松本 利勝

元校長。国家資格キャリアコンサルタント産業カウンセラー