夢のように日々は過ぎるけれど

誰の名言だったか忘れました。が、確か人が最後に必要とする土地は自分のお墓の面積程度、と。わたしは多磨霊園共同墓地を予約していますので、手のひら程度です。

なのに、私たちはどうでしょう。この世のものに執着している! 最大の執着は愛する者たちと別れたくない、ということ。だから死にたくはないのです。いつまでも愛する者たちと共に生きていたいのです。もし、この宇宙に自分だけが生き残っていても、それはもはや孤独の地獄。生きている意味は見いだせないでしょう。愛する、ということが私たちの最も大きな課題であり、また同時に自分がこの世を去るべくして去る者ということを如何に受容するかも。そして死は終わりでなく、愛する者たちとの別れでもない。死はその神秘を理解する旅の始まりでもあると。

困ったものです。お盆の日だからでしょうか。こんなことを考えてしまいました。