差別化された豆大福

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f:id:careersg:20190314145803j:plain(食べてほしいと店頭に並ぶ豆大福たち)

子どもの頃、洋菓子など滅多に食べませんでした。昭和30年代の福島の田舎の子どもが洋菓子を食べるのはクリスマスのケーキと決まっていました。普段は、羊羹や大福が豪華なご馳走でした。それで、今でも、糖尿を案じる妻の目を盗んで密かに大福の名店を探索するのです。

今回は、泉岳寺近くの「松島屋」さん。午前10時にはすでに20名ほどが列をなしています。果たしてどのように美味なのでしょう。

愛想の良いお姉さん売り子から早速、購入。豆大福・・・それは、それは懐かしいあんこの味。甘すぎず、潰し過ぎず、色も薄いあずき色。なるほど、これは美味。最近の豆大福は、コンビニでもそこそこおいしいのですが、やはりこのお店独自のあんのおいしさでした。映画「あん」の樹木希林扮する元ハンセン病患者のおばあさんがこしらえた「あん」もきっとそのような味ではなかったか、と想像しています。まさに今まで、味わったことのない他のお店にはない差別化された豆大福。並んでも買いたい至福の手作り大福でした。

わたしたちの人生も、他の誰にも負けない、自分だけのあの「あん」のような忘れがたい美味なる味を出したいものです。そうすれば、きっと列をなして求めにいらっしゃる人々が現れるにちがいありません。

 

 

松本 利勝

国家資格キャリアコンサルタント

産業カウンセラー

元中学・高等学校校長