エデンの東〜日大アメフト加害選手に思うこと〜

今、メディアで取り上げられています日大アメフトの反則行為。本日、加害選手が真実を語りました。この出来事の真相は今後明らかになるのかも知れません。ただ、彼へのメディアのインタビューを、わたしは見るに耐えませんでした。まだ二十歳の青年、彼は一体どれほどの苦悩の時間を過ごしてこの決心に至ったのでしょう。実に切ない気持ちです。

私たちの人生には、誰にも言えぬ過ち、取り返しのない罪がありませんか。わたしはあります。とても言えませんが。その時、わたしたちはどのように新しい道を見つけ歩んできたのでしょう。

古代オリエント世界で生まれた神話にも、父への反抗、父から愛される弟への嫉妬から弟を殺害する兄の罪と再生の物語が記されています。彼は自らの罪に絶望し、また世間の非難、蔑視、殺意に怯えます。

しかし、父は、彼を新しい道に誘います。新しい場「エデンの東」に。

わたしたちは、誰しもエデンの東に誘われているのでしょう。

松本 利勝

国家資格キャリアコンサルタント

産業カウンセラー

元校長