ゴジラは変幻自在のヒーロー

 

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先日、映画「キングオブモンスター」を観てきました。子どもの頃からゴジラ映画には魅了されています。初作品は、1954年です。わたしが生まれる1年前の作品です。長崎、広島の投下されてまだ間もない戦後の時代。わたしが見たのは1964年、9歳の頃。町の映画館で兄と観に行きました。原子爆弾によって突然変異して現れた怪獣ゴジラ。モノクロ映画でリアルかつ臨場感がありました。わたしがはじめて接した放射能の恐ろしさを描いた映画でもありました。ゴジラは、以来、私の中では、恐ろしくも畏怖すべき忘れがたき対象になっています。

さて、今回の作品は、アメリカ版ですが、懐かしい怪獣たちが登場してます。宿敵はあの三つ首のキングギドラです。ゴジラが敢然と戦い、モスラが援軍です。その登場シーンには何と!懐かしきザ・ピーナツが歌っていたモスラのテーマが流れます。ゴジラ映画は、時代により変幻自在。前作の日本版「シンゴジラ」ではゴジラに対して自衛隊がどのような指揮系統で出動し、攻撃するのかがリアルに描かれていました。自衛隊が協力したからだそうです。この点は、現役自衛官も感心していました。(あっという間に公開が終了してしまった映画「空母いぶき」と比較するとどうなのでしょうか)アメリカ映画ではありますが、日本人を意識しているのでしょうか。ゴジラにエモーショナルな日本人の感性が投影されているような気がします。ゴジラは誠、変幻自在なキャリアです。

人生は、いつどのように展開するのかわかりません。予期せぬ大地震、交通事故、病気、尊敬する師との出会い、畏怖すべき出来事などがめまぐるしく起きるのが人生です。ゴジラのような怪獣が出現するかもしれませんし、宇宙から宇宙人がやってくるかもしれません。映画「メン・イン・ブラック」のように。社会情勢も変転流転。現代は社会も人生も確たる未来予想図なども描けない時代ということです。しかし、どんな時代になってもゴジラのように変幻自在に、わたしたちも果敢に生き抜こうではありませんか。