不登校で悩む皆様へ

2022年度の統計では、中学校の不登校の生徒は全国で24万4940人。前年度よりプラス49,000人です。学校という組織の問題、先生たちの問題、文科省教育委員会、家庭の問題、いじめなどその要因は実に複雑と思われます。私もかつて中学校教員時代にはそのような問題にぶつかり、どのように対応すればよいのか、思い悩んだことがありました。

 

そして、たどり着いた結論は、不登校の生徒にとって最善の選択肢が学校に戻ることだけではないということでした。世界を見れば、学校の在り方は多様でありますし、絶対的な形など存在しないのです。時代により、教育の在り方も変わります。自分がどのような教育を受けるかは、実に自由であり、選択肢は無限です。日本でもフリースクール通信制などもありますし、文科省も少しずつではありますけれど、一般の学校ではない教育も認める方向に向かっているように思います。

 

わたしは今、ある大学の相談室でカウンセラーをしています。相談者の中には職員さん、先生たちもおります。相談内容のいくつかは不登校の問題と深くかかわることがあります。それらの人々の心の声に精一杯、耳を傾けつつ、時にそっとお伝えします。

 

「学校に戻るだけが選択肢ではありません、一緒にそれも含めて考えていきませんか」

 

カウンセラー

キャリアコンサルタント

 

松本 利勝